「何から始めればいい?」接骨院・鍼灸院が集客のためにブログを始める5つのコツ
ブログ監修者
プランナー
棚橋 和宏
(たなはし かずひろ)
【保有資格:医療経営士3級】
整骨院の開業・運営にかかる費用を少しでも抑えたい、補助金を活用したいとお考えの方へ。
私は医療機器販売と補助金申請支援の経験を活かし、整骨院経営を資金面からサポートしています。
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Contents
目的とターゲット(ペルソナ)を明確にする

なぜブログを始めるのかを明確にする
集客のためにブログを始めると決めたら、最初に確認したいのは「このブログで何を達成したいのか」という一点です。来院予約を増やすのか、指名を増やすのか、交通事故や産後ケアなど特定メニューの相談を増やすのかで、書く内容も言葉づかいも変わります。目的がはっきりすると、毎回のテーマ選びで迷いにくくなり、更新が止まりにくくなります。例えば「3か月で指名予約を月30件増やす」と定めると、症状解説だけでなく、担当者の考え方や施術の流れ、来院後の変化の感じ方など、読者が一歩踏み出すための情報を優先できます。目的は一つに絞り、数値で追える形にしておくと改善もしやすくなります。
理想の読者像(ペルソナ)を設定する
誰に向けて書くのかが決まると、言葉選びが自然に整います。年齢、生活パターン、よくある悩み、検索しそうな言い回しを具体化し、記事の冒頭でその人に話しかけるつもりで書き始めます。肩こりに悩むデスクワーカーなら「夕方になると首が重く、仕事が手につかない」という日常の描写を用い、スポーツをする中高生なら「試合前に痛みを悪化させたくない」という不安に寄り添います。施術者側の専門用語を並べる前に、読者の日常で起きている困りごとを先に言語化することで共感が生まれ、最後まで読まれやすくなります。
接骨院・鍼灸院が狙うべき読者層の具体例
同じ地域でも、狙う読者層によって書き方は大きく変わります。下の簡易シートに沿って一人分の像を作り、各記事の冒頭に反映させます。
| 項目 | 例1:在宅ワークの30代女性 | 例2:部活で膝を痛めた高校生 | 例3:産後ケアを探す20代後半 |
| 主な悩み | 首肩の重だるさ、頭痛、寝つきの悪さ | 膝の違和感で全力ダッシュが不安 | 骨盤まわりの不調、抱っこで腰痛 |
| 検索の言い回し | 〇〇市 肩こり 改善 方法 | 〇〇市 膝 痛み 走る 前 | 〇〇市 産後 骨盤矯正 いつから |
| 記事の切り口 | デスク環境の見直しとセルフケア、来院の目安 | 練習前後のケアと復帰までの道筋 | 産後タイミング、施術の流れ、託児情報 |
| 行動のゴール | LINE相談→初回予約 | 試合前に相談→施術予約 | 相談→カウンセリング→回数券検討 |
表の内容は記事ごとに一つに絞ります。複数の層に同時に話しかけると、結局誰にも届きにくくなります。読者像を固定すると、画像選びや見出しの言い回し、事例の選択まで一貫し、結果的に滞在時間が伸び、検索の評価も上がりやすくなります。
キーワード戦略とタイトル設計(検索意図・サジェスト活用)

検索意図を理解してキーワードを選定する
接骨院や鍼灸院のブログで集客を成功させるためには、「どんな言葉で検索されているか」を正確に把握することが欠かせません。検索キーワードには大きく3種類あり、「知りたい(情報収集型)」「比較したい(検討型)」「予約したい(行動型)」に分かれます。たとえば「ぎっくり腰 改善 ストレッチ」は情報収集型、「〇〇市 産後 骨盤矯正」は検討型、「〇〇整骨院 予約」は行動型です。ブログで狙うべきは、読者が「来院を考え始めた段階」で検索する検討型キーワードです。この層に向けて、地域名・症状名・施術名を自然に組み合わせると、実際の予約に近いアクセスが増えます。
また、検索意図を理解するにはGoogleの検索結果ページを見るのが一番です。上位10サイトのタイトルや見出しを観察すると、「読者が求めている答え」が浮かび上がります。そこに自院の強みを組み合わせれば、独自性を保ちながらSEO効果も高められます。
サジェストキーワードを活用してタイトルを最適化
Googleの検索窓にキーワードを入力すると、自動的に候補(サジェスト)が表示されます。これが実際に検索されている需要の証拠です。たとえば「接骨院 ブログ」と入力すると、「接骨院 ブログ 集客」「接骨院 ブログ ネタ」「接骨院 ブログ 書き方」などが出てきます。これらを参考に、「何を知りたい人が多いのか」を分析し、記事タイトルに自然に組み込むとクリック率が上がります。
たとえば「接骨院 ブログ 集客」を軸にする場合、「集客のためにブログを始めたいが何からすればいいの?」という読者の悩みに沿ったタイトルを作ると効果的です。単に「接骨院 ブログ集客方法」とするよりも、「何から始めればいい?」といった疑問形を加えることで検索ユーザーの心理に寄り添い、クリックされやすいタイトルになります。
今、この記事をご覧いただいていることが、まさに該当しますよね。
タイトルは約30〜35文字に収めるのが理想で、キーワードを文頭または前半に置くと検索結果で太字表示されやすくなります。
「地域名+症状名」でローカルSEOを強化する
接骨院や鍼灸院のブログでは、「〇〇市 肩こり」「〇〇町 ぎっくり腰」といった地域名を含むキーワードが特に重要です。検索エンジンはユーザーの位置情報を考慮して結果を表示するため、地域名を入れるだけで上位表示の可能性が高まります。また、「〇〇市 接骨院 ブログ」のように自院名や周辺地域を組み合わせると、地域密着型の検索結果での露出が増えます。
記事内でも、自然に地域名を散りばめる工夫が必要です。例として、「〇〇市で肩こりに悩む方へ」「〇〇駅から徒歩5分の当院では」といった形で文中に織り込むと、検索アルゴリズムだけでなく読者にも親近感を与えられます。地域密着ワードと症状ワードをうまく組み合わせることが、ローカルSEOで差をつける最大のポイントです。
テーマ選定と記事構成テンプレート(読まれる見出し作り)

集客につながるテーマの選び方
接骨院や鍼灸院のブログで集客を狙う場合、ただ専門的な知識を発信するだけでは不十分です。読者が検索するのは「自分の悩みを解決してくれる内容」です。したがって、テーマは常に「読者の困りごと」を起点に考える必要があります。
たとえば、「肩こり ストレッチ」や「産後 骨盤矯正 いつから」といったキーワードには、具体的な悩みや不安が隠れています。これをもとに、「〇〇市で肩こりに悩む方へ|自宅でできるストレッチ3選」といった形に落とし込むと、地域性と専門性の両立が可能です。
また、季節やイベントに合わせたテーマも有効です。「寒くなると増えるぎっくり腰」「梅雨時期のだるさと自律神経の関係」といった季節性の記事は、共感を生み、SNSでも拡散されやすくなります。重要なのは、「院の専門分野 × 読者の季節的な悩み × 検索ボリューム」を掛け合わせてテーマを設計することです。
見出し(H2・H3)の構成テンプレート
ブログの構成は「問題提起 → 解決策 → 行動の提案」という流れを意識すると、読者が最後まで離脱しにくくなります。
まず、H2では大きなテーマ(例:「肩こりの原因と改善法」)を提示し、H3で細かい説明や具体的な方法(例:「デスクワークがもたらす肩こりの特徴」「自宅でできる簡単ストレッチ」)を展開します。この流れを記事全体で繰り返すと、情報が整理されて読みやすくなります。
さらに、H2ごとに1つの検索意図に絞ることが大切です。1記事の中で複数の意図を詰め込みすぎると、SEOの評価が分散してしまいます。1テーマ1目的を徹底することで、検索エンジンにも読者にも理解されやすい構成になります。
構成の一例を示すと以下のようになります。
| 構成 | 内容例 | 目的 |
| 導入文 | 読者の悩みを提示 | 共感・関心を引く |
| H2 | 原因・背景を説明 | 理解を深める |
| H3 | 具体的な対策を紹介 | 行動のヒントを与える |
| まとめ | ポイントを整理・CTA誘導 | 来院や相談へ導く |
この型を繰り返すだけで、安定した記事の品質が保たれます。
読者を惹きつけるタイトル・導入文の書き方
タイトルと導入文は、ブログ全体の成否を左右する要素です。特にタイトルはクリック率に直結するため、「具体的」「共感」「数字」を意識することが大切です。
たとえば「肩こりを改善する方法」よりも、「たった5分でできる!肩こりを軽くする3つのストレッチ」の方が読者の目に留まりやすくなります。また、導入文では「あなたも同じ悩みを抱えていませんか?」と読者に語りかける形をとると、親近感と安心感を与えられます。
さらに、本文に入る前に「この記事を読むと○○がわかります」とまとめると、読者は自分の得られる価値を理解し、最後まで読み進めやすくなります。タイトルと導入文でつかみを作り、H2・H3で体系的に解決策を示す——この流れを意識すると、SEOにも強く、読まれるブログに育ちます。
ローカルSEOと信頼性担保(地域名最適化・E-E-A-T・医療広告ガイドライン)

地域密着キーワードの設定方法
接骨院や鍼灸院のブログで成果を出すためには、全国レベルの競合と戦うのではなく、「地域で一番信頼される存在」を目指すことが効果的です。そのために欠かせないのが「地域密着キーワード」の設定です。
具体的には、「〇〇市 接骨院」「〇〇駅 鍼灸」「〇〇町 肩こり 改善」など、地名と症状名を組み合わせた検索語を意識的に使うことがポイントです。地域名をタイトルや見出し、本文に自然に散りばめることで、Googleが「地域関連性の高いページ」と判断しやすくなります。
また、地域行事や季節に絡めた記事も有効です。「〇〇市マラソン大会前のコンディショニング法」「夏祭り後の疲労回復ストレッチ」など、地元ならではの話題を盛り込むことで、地域性と親近感を同時に高めることができます。結果として、地域検索(ローカルSEO)で上位表示される可能性がぐっと上がります。
E-E-A-Tを意識した専門性・権威性の発信
Googleの検索品質評価では「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」が重視されています。特に医療・健康関連の分野では、根拠のない情報や誇大な表現がマイナス評価を受ける傾向があります。
接骨院や鍼灸院のブログでE-E-A-Tを高めるには、まず「誰が書いているのか」を明示することが基本です。記事の最初又は最後に「執筆者:〇〇接骨院 院長 柔道整復師〇〇」といった署名を入れ、資格や経験年数を記載しましょう。さらに、「〇〇学会所属」「国家資格保有」などの情報を補足すると信頼性が上がります。
また、施術法や健康情報を解説する際には、専門誌・厚生労働省・業界団体など、信頼できる一次情報を引用することも重要です。単なる体験談ではなく、根拠と経験に基づいた内容を組み合わせることで、検索エンジンにも読者にも「信頼できる情報源」として認識されます。
医療広告ガイドラインで気をつけるべき表現
接骨院・鍼灸院のブログで集客を狙う際、意外に見落とされがちなのが「医療広告ガイドライン」の遵守です。ガイドラインでは、「治る」「必ず改善する」といった断定的な表現や、ビフォーアフター写真、体験談の掲載方法などが厳しく制限されています。
たとえば、「たった1回で腰痛が消えた!」という表現は根拠がない限りNGです。その代わりに「症状の軽減を実感された方もいます」「多くの患者様が施術後に体の軽さを感じています」といった形で、誇張せずに伝える工夫が求められます。
また、写真を使う場合は、本人の同意を得ることが必須です。匿名でも、特定できる情報が含まれていれば違反の可能性があります。施術前後の比較を出す場合は、「効果には個人差があります」と明記するのが安全です。
このような法令遵守の姿勢を保つことは、結果的に読者からの信頼を生み、SEO評価の安定にもつながります。
運用体制と導線設計(更新頻度・CTA/LINE連携・効果測定)

継続できる更新体制の作り方
ブログは「一度書いて終わり」では成果が出ません。接骨院・鍼灸院の集客に繋げるためには、定期的な更新と一貫性が重要です。とはいえ、施術や経営で忙しい院長にとって、記事更新を習慣化するのは簡単ではありません。
まずは「無理なく続けられる頻度」を決めることから始めましょう。理想は週1回ですが、月2回でも構いません。大切なのは更新日を固定し、スケジュールに組み込むことです。たとえば、「毎月第1・第3火曜日に投稿」とルール化することで、スタッフも協力しやすくなります。
さらに、テーマを事前にリスト化しておくと効率的です。「季節の症状」「よくある質問」「施術の流れ」「セルフケア方法」など、カテゴリーごとにネタを整理しておけば、更新時に迷いません。
また、院内で記事担当を分担するのもおすすめです。施術者が専門記事を書き、受付スタッフが日常やお知らせ記事を担当することで、無理なく運営できます。こうしたチーム運営型の体制が、継続力の鍵になります。
LINE公式アカウントとの連携方法
ブログとLINE公式アカウントを連携させることで、来院導線が格段に強化されます。記事の最後に「LINEから簡単に予約・相談できます」と明記し、CTA(行動喚起)ボタンやQRコードを設置すると効果的です。
また、ブログからLINEに誘導するだけでなく、LINEからブログへも流す仕組みをつくりましょう。たとえば、LINE配信で「季節のセルフケア特集はこちら」と記事リンクを送ると、既存患者のリピートやシェアも期待できます。
さらに、アンケートやプレゼント企画と組み合わせると、エンゲージメントが高まります。たとえば「ブログ読者限定アンケートに回答で・・・プレゼント」といった形です。ブログで読者を獲得し、LINEで関係を深める。この二段階導線が、長期的な集客基盤になります。
アクセス解析で集客効果を確認する方法
ブログの目的はあくまで「集客につなげること」です。そのためには、アクセス状況を定期的に確認し、改善サイクルを回すことが不可欠です。
無料で使える「Googleアナリティクス」や「サーチコンソール」を導入すれば、どの記事がどのキーワードで読まれているかが一目で分かります。特に注目すべきは以下の3点です。
| 分析項目 | 内容 | 改善の方向性 |
| ページビュー数 | どの記事が最も読まれているか | 人気テーマを深堀りし関連記事を増やす |
| 滞在時間 | 読者がどこで離脱しているか | 冒頭や見出しを改善して読みやすくする |
| 流入経路 | 検索・LINE・SNSなどの割合 | 効果的な媒体を優先して発信強化 |
これらを月1回確認し、数字の変化を見ながらタイトルや導入文、内部リンクを調整していきます。数値を意識した運営を続けることで、自然と「結果の出るブログ」へと育っていきます。
✅まとめ:集客ブログの成功は“始め方”で決まる
接骨院・鍼灸院がブログで成果を上げるには、「目的設定」「キーワード戦略」「構成設計」「信頼性」「運用体制」の5つが軸になります。最初から完璧を目指す必要はありません。まずは小さく始め、読者の反応を見ながら改善を重ねることが最短ルートです。
コツコツと積み上げた記事が、100記事を超える頃にはあなたの院の最大の集客資産になります。



