患者は意外とここを見ている!整骨院選び8つの判断基準
ブログ監修者
プランナー
棚橋 和宏
(たなはし かずひろ)
【保有資格:医療経営士3級】
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Contents
- 1 はじめに|患者の“選ぶ視点”を理解することが経営改善につながる理由
- 2 患者は意外とここを見ている|整骨院選び8つの判断基準
- 3 ① 「話を聞いてくれるか」が最初の信頼を左右する
- 4 ② 初回に“変化を感じられるか”が継続率を決める
- 5 ③ 説明が分かりやすい院は患者に選ばれる
- 6 ④ 先生の人柄・コミュニケーションが再来院を左右する
- 7 ⑤ 院内の清潔感は患者の無意識に強く影響する
- 8 ⑥ 手技・物療を“丁寧に扱っているか”が技術評価につながる
- 9 ⑦ 誠実な料金説明・通院計画が信頼を生む
- 10 ⑧ 通いやすさ(予約・立地・待ち時間)がリピートの根幹になる
- 11 患者の“選ぶ視点”を院経営に落とし込む方法
- 12 まとめ|患者視点を理解する院が選ばれ続ける
はじめに|患者の“選ぶ視点”を理解することが経営改善につながる理由

接骨院・整骨院・鍼灸院の経営において、施術技術の向上は当然重要な要素です。しかし近年、それだけでは「選ばれ続ける院」になることが難しくなっています。その背景には、患者の情報収集行動と意思決定の変化があります。
技術が良くても選ばれない院が増えている背景
以前は紹介や近隣性を理由に来院する患者が多く、院の比較対象は限られていました。現在は、インターネット検索や口コミを通じて複数の院を事前に比較し、その中から「自分に合いそうな院」を選ぶ流れが一般的になっています。そのため、患者は来院前からすでに評価を始めており、技術の良し悪し以前に、院の雰囲気や対応姿勢を見ています。
患者は短時間で「通うかどうか」を判断している
患者が院を選ぶ際に重視しているのは、「この院なら安心できそうか」「ここなら任せられそうか」という感覚的な判断です。初回の対応や説明、院内の空気感といった要素が重なり合い、短時間で通院継続の可否が決まります。これは理屈よりも感情に近い部分で行われる判断であり、院側が意識していない点が評価に直結することも少なくありません。
経営改善のヒントは患者の視点の中にある
経営者として重要なのは、患者の選び方を「感覚」ではなく「構造」として理解することです。患者がどこを見て、何を基準に判断しているのかを整理すると、改善すべきポイントが明確になります。施術内容を変えなくても、説明の仕方や対応の流れを見直すだけで、満足度や再来院率が変わるケースは多くあります。
本記事でお伝えしたいこと
本記事では、患者が整骨院・接骨院・鍼灸院を選ぶ際に、意外と重視している「8つの判断基準」を、経営者の視点で解説します。患者向けの選び方ではなく、あくまで「どう見られているか」「どう評価されているか」を理解するための内容です。自院の運営やスタッフ教育を見直す材料として、ぜひ活用してください。
患者は意外とここを見ている|整骨院選び8つの判断基準

接骨院・整骨院・鍼灸院を選ぶ際、患者は施術内容や資格だけを見ているわけではありません。多くの場合、「ここなら安心して通えそうか」「この先生に任せて大丈夫か」といった感覚的な評価を積み重ねながら判断しています。これは意識的というより、無意識に近い判断であり、院側が想定していないポイントが評価を左右することもあります。
患者の判断は来院前から始まっている
患者は来院する前に、ホームページや口コミ、外観の写真などを通じて院の情報に触れています。その時点で、「話を聞いてくれそうか」「雰囲気は合いそうか」「通いやすそうか」といった印象を持ち、その印象を持ったまま来院します。つまり、初診時の評価はゼロから始まるのではなく、すでに形成されたイメージの上に積み重なっていきます。
施術の評価は“体験全体”で決まる
患者が施術後に感じる満足度は、施術時間だけで決まるものではありません。問診から説明、施術中の声かけ、施術後の案内までを含めた一連の体験が評価対象になります。施術自体に大きな不満がなくても、説明が分かりにくかったり、対応が事務的だったりすると、全体の印象は下がってしまいます。反対に、丁寧な対応があれば、多少の痛みや違和感があっても「安心できた」という評価につながることがあります。
経営者が把握すべき「8つの視点」
これから解説する8つの判断基準は、患者が実際に院を選ぶ際に見ている代表的な視点です。特別な設備投資や大きな改革が必要なものではなく、日々の運営や接遇の中で改善できる項目が中心です。経営者としては、「自院ではどう見られているか」という視点で読み進めることで、現場改善のヒントが得られます。
なぜ今、この視点整理が必要なのか
患者数が伸び悩んでいる場合、その原因は施術技術ではなく、選ばれる前の段階にあることが少なくありません。患者の判断基準を整理し、院として意識的に対応することで、無意識のうちに取りこぼしていた患者層に届くようになります。この8つの判断基準は、院の強みを明確にし、継続的に選ばれるための土台となります。
① 「話を聞いてくれるか」が最初の信頼を左右する

患者が院を評価する最初の基準は、多くの場合「どれだけ丁寧に話を聞いてくれるか」です。痛みや不安を抱えて来院する患者にとって、問診の時間は“この院に任せていいのか”を判断する重要な瞬間になります。どれほど技術力が高くても、最初に不安を受け止めてもらえないと、患者の心は開かれません。問診の時間が短すぎたり、質問が形式的だったりすると、患者は「ちゃんと見てもらえていない」と感じてしまいます。
傾聴の質が信頼関係の土台になる
問診で最も大切なのは、患者に「自分の話をしっかり聞いてもらえた」という実感を持ってもらうことです。痛みの原因や経緯だけではなく、生活で困っていることや希望するゴールを聞くことで、患者は初めて安心します。特に初回は、症状だけでなく気持ちも不安定なことが多いため、丁寧に耳を傾ける時間が信頼の土台になります。患者は、話を遮らずに受け止めてくれる姿勢に“安心”を感じています。
経営者が見落としやすい問診の重要性
院の強みを技術だと考えている経営者ほど、問診の質が評価に与える影響を軽く見てしまいがちです。しかし実際には、問診の丁寧さが次回予約率や施術の受け入れやすさを大きく左右します。問診での理解不足が生じると、施術意図が伝わらず、患者に不信感を抱かせることになります。問診の質を高めることは、技術と同じくらい経営に直結する取り組みだと言えます。
問診を院全体で統一するメリット
問診は施術者ごとに差が出やすい領域です。だからこそ、院全体で流れや質問の順序を統一することに意味があります。誰が担当しても同じ質で話を聞ける体制が整えば、患者の安心感が増し、スタッフ間の引き継ぎもスムーズになります。問診の統一は予約率の向上だけでなく、スタッフ教育や院のブランド形成にもつながるため、経営者として優先して整えておく価値があります。
② 初回に“変化を感じられるか”が継続率を決める

患者が次回も通うかどうかを判断する大きな分かれ目は、初回の施術後に「何かが変わった」と感じられるかどうかです。ここで言う変化とは、痛みが完全になくなることだけを指しているわけではありません。動かしやすくなった、違和感が軽くなった、原因が分かったことで安心できた、といった小さな変化も含まれます。こうした実感があるかどうかで、患者の評価は大きく変わります。
劇的な改善よりも「変化の実感」が重視される理由
多くの患者は、初回からすべてが良くなるとは考えていません。それよりも、自分の体に対して何らかの前向きな変化が起きたかどうかを見ています。少しでも動きが楽になったり、痛みの出方が変わったりすると、「ここなら良くなりそうだ」という期待が生まれます。反対に、変化が感じられないと、施術内容が正しくても不安が残り、通院を続ける理由が見つからなくなります。
変化を伝えられないと評価につながらない
施術後に変化が起きていても、それを患者が自覚できなければ評価には結びつきません。施術前と後で体の状態がどう変わったのかを、分かりやすく伝えることが重要です。動作を一緒に確認したり、感覚の違いを言葉にしたりすることで、患者は自分の体の変化に気づきやすくなります。変化を共有する時間を取ることが、継続率を高めるポイントになります。
初回対応で経営者が意識すべき視点
経営者として意識したいのは、初回の施術が「施術で終わっていないか」という点です。検査から施術、施術後の確認までが一連の流れとして設計されているかどうかで、患者の納得感は変わります。変化を感じてもらう仕組みを整えることは、特別な技術を増やすことではありません。今ある施術を、どう伝え、どう確認するかを見直すだけで、患者の評価は大きく変わります。
③ 説明が分かりやすい院は患者に選ばれる

施術の良し悪しと同じくらい、あるいはそれ以上に患者の評価に影響するのが「説明のわかりやすさ」です。どれほど技術に自信がある院でも、患者が内容を理解できなければ安心につながりません。症状の原因や改善の見通し、施術の意図が明確に伝わることで、患者は納得して通院を続ける理由を見つけます。反対に、説明が曖昧だと不安が残り、信頼関係が築けなくなります。
「専門性 × わかりやすさ」が患者の安心を生む
説明の目的は、専門知識を見せることではなく、患者が“自分のこととして理解できる状態”を作ることです。難しい言葉を並べると知識は伝わっても安心は生まれません。一方、例え話を使って負担のかかり方を説明したり、模型や図を使って動きのクセを示したりすると、患者は自分の体を理解しやすくなります。理解が深まるほど、施術に対する不安は小さくなります。
説明の不足は不信感につながりやすい
説明を手短に済ませようとすると、患者は「本当に改善するのか」「この方法で大丈夫なのか」という疑問を抱きます。本人が言い出さなくても、不安が積み重なると次回予約を控える原因になります。また、症状の背景を理解していない状態では、施術後の変化も実感しにくくなり、期待とのズレが生まれます。説明の不足は、施術の効果そのものを弱く見せてしまうことがあります。
経営者が整えるべき「説明の流れ」
説明力は個人差が出やすい領域です。だからこそ、院として「説明の型」を整えておくことが重要です。症状の説明、施術の意図、改善の目安、日常生活で気をつける点など、毎回伝えるべき項目を決めておくと、誰が担当しても患者にわかりやすく伝えられるようになります。説明の統一は、院の信頼性を高め、継続率にも直結する取り組みです。
④ 先生の人柄・コミュニケーションが再来院を左右する

患者が院を選び続ける理由の多くは、施術の技術だけでなく「先生への安心感」にあります。どれほど施術が上手でも、対応が冷たかったり話しかけづらい雰囲気があったりすると、患者は通い続けることに迷いを感じます。初回から数回の通院で築かれる「この先生なら任せられる」という感覚は、患者が継続を決める大きな基準です。人柄は目に見えないものですが、院の印象や継続率に最も強く影響する部分でもあります。
患者は施術よりも「安心できる人」を選んでいる
患者は、自分の体を預ける以上、安心できる存在であるかどうかを敏感に見ています。不安を口にしたときに親身に受け止めてくれるか、わかりやすい言葉で答えてくれるか、施術中に適度な声かけがあるかといった細かい行動が、患者の信頼を積み上げます。技術の高さを伝えるより、安心して相談できる雰囲気があるほうが、患者の評価は高まりやすい傾向にあります。
「話しやすさ」が継続率を大きく左右する
患者は、痛みや不調だけでなく、生活の中で困っていることや不安を抱えています。こうした背景を話しやすい先生であるかどうかが、通院継続に影響します。患者が遠慮なく相談できる環境が整っていると、施術の方向性も共有しやすくなり、改善に向けて協力的になりやすくなります。反対に、話しにくい雰囲気があると、小さな不安が解消されず、通院が途切れやすくなります。
経営者が取り組むべき「人柄の見える化」
人柄や雰囲気は感覚的なものに思えますが、院として整えることができます。たとえば、笑顔での挨拶を徹底する、患者の名前を覚える、施術中の声かけの基準を決めるなど、小さな行動を院全体で統一することで、患者が受け取る安心感は大きく変わります。スタッフ間で接遇の基準を共有することで、誰が担当しても同じ安心感が得られる院づくりにつながります。
⑤ 院内の清潔感は患者の無意識に強く影響する

患者が院に入った瞬間、最初に感じ取るのは空気や匂い、明るさなどの「雰囲気」です。この雰囲気を大きく左右しているのが清潔感です。治療技術がどれほど優れていても、院内が暗かったり、物が雑然としていたり、タオルや機器の扱いが乱れていたりすると、患者は無意識のうちに不安を抱きます。清潔感は施術の評価とは別の領域に見えますが、実際には信頼につながる大きな要素です。
患者が見ているポイントはスタッフが思う以上に多い
患者は、院内の床や備品の整い具合だけでなく、タオルの畳み方や施術ベッドの状態、スタッフの身だしなみまで見ています。施術前に触れる部分が清潔かどうかで、安心感は大きく変わります。また、消毒が丁寧に行われている様子や靴箱が整っているかどうかなど、細かな部分が患者の印象を左右します。小さな雑さが積み重なると、院全体のイメージに影響し、通院を迷うきっかけになりやすいのです。
清潔感は「信頼できる院」の前提条件になる
院内が整理されていて清潔であると、患者は自然と「ここなら安心して任せられる」と感じます。逆に、一つでも気になる点があると「この状態で施術は大丈夫だろうか」という不信感が生まれます。清潔感は、技術の質を判断する前の段階で、患者が安心するための前提条件とも言えます。施術がどれほど丁寧でも、清潔さが欠けていると総合評価は下がってしまいます。
清潔感を院全体で維持するために必要な仕組み
清潔感は、意識だけで維持できるものではありません。院として「どのタイミングで」「どの範囲を」「誰が」整えるのかを決めておく必要があります。開院前や閉院後の掃除だけでなく、施術の合間にタオルを整える時間を確保したり、機器の清拭をスタッフ全員の役割として明確にしたりすることで、院全体の印象が安定します。小さな工夫でも一貫した仕組みを作ることで、患者の安心感は大きく高まります。
⑥ 手技・物療を“丁寧に扱っているか”が技術評価につながる

患者は施術の専門的な技術を細かく判断できるわけではありませんが、「丁寧に扱われているかどうか」は敏感に感じ取っています。力の入れ方や触れ方、施術中の所作などから、「安心できる施術か」「任せて大丈夫か」を判断しています。これは手技だけでなく、物療機器の扱い方にも共通しており、雑に感じられる対応は評価を下げる原因になります。
患者は技術レベルを感覚で判断している
患者が感じる「上手さ」は、必ずしも専門的な正確さと一致しません。指の当て方が安定しているか、動作が落ち着いているか、力加減が適切かといった感覚的な要素が、「この先生は上手そうだ」という印象につながります。逆に、動作が慌ただしかったり、触れ方に迷いがあったりすると、不安を与えてしまいます。技術評価は、施術そのものだけでなく、施術に向き合う姿勢からも生まれます。
物療機器の扱い方も信頼を左右する
物療機器は、正しく使えば大きな効果が期待できますが、扱い方次第で印象が大きく変わります。患者に説明のないまま電気や温熱を当てると、不安や不信感につながります。一方で、なぜこの機器を使うのか、どんな感覚が出るのかを事前に伝えると、患者は安心して施術を受けられます。物療は補助的な施術に見えがちですが、対応次第で院の技術評価を高める要素になります。
丁寧さを院の強みに変える視点
経営者として意識したいのは、丁寧さを個人の資質に任せないことです。施術の所作や物療の説明方法を院内で共有し、誰が担当しても同じ印象を与えられるように整えることが重要です。丁寧な対応は特別な技術ではなく、日々の積み重ねで作られます。その積み重ねが、「この院は信頼できる」という評価につながり、継続的に選ばれる理由になります。
⑦ 誠実な料金説明・通院計画が信頼を生む

患者が院を選び続けるためには、施術そのものだけでなく、料金や通院計画の伝え方も大切です。金額や通院頻度は、患者にとって判断しづらい部分であり、少しでも不透明さを感じると不信感につながります。どれほど技術が高くても、説明が曖昧だったり急に追加費用が発生したりすると、患者は「この院は大丈夫だろうか」と疑問を抱きます。誠実な説明は、安心して通える院としての評価を高める鍵になります。
患者は「押し売り」に敏感になっている
最近は、回数券や自費施術の提案に慎重な患者が増えています。過去に強引な提案を受けた経験を持つ患者も多く、少しでも押し売りの気配を感じると警戒心を抱きます。そのため、通院計画を提案する際は、患者が納得したうえで選択できるように、理由と必要性を丁寧に説明することが重要です。「なぜその回数が必要なのか」「どのような改善を目指すのか」が明確であれば、患者は安心して受け入れやすくなります。
明確な説明が納得感と継続率を高める
料金や通院頻度の説明が具体的だと、患者は先の見通しを持ちながら通院できます。通院の目的や改善の過程が理解できることで、「この院なら信頼できる」という評価が生まれます。特に、初回の段階で通院の流れを丁寧に伝えると、不安が和らぎ、継続して通う理由が明確になります。曖昧な説明や後出しの費用は、納得感を損ない、継続を妨げる原因になります。
提案の一貫性が院の信用力を高める
誠実な料金説明を院の文化として根付かせるためには、スタッフ全員が同じ基準で説明できる体制を整えることが欠かせません。料金表をわかりやすく掲示したり、通院計画の伝え方を共有したりすることで、どのスタッフが対応しても患者に同じ安心感を提供できます。提案の一貫性は、院としての信用力を高め、長期的に選ばれ続けるための基盤になります。
⑧ 通いやすさ(予約・立地・待ち時間)がリピートの根幹になる

患者が通院を続けるかどうかを決める際、施術内容と同じくらい影響するのが「通いやすさ」です。どれだけ施術が丁寧でも、予約が取りづらかったり、待ち時間が読めなかったりすると、患者は次第に足が遠のきます。痛みを抱えながら通院している患者にとって、ストレスの少ない導線は非常に大切で、通院に必要な手間が大きいほど継続率は下がります。反対に、通いやすさが整っている院は、自然とリピートしやすい環境が作られます。
技術が良くても通いにくい院は選ばれにくい
施術内容が優れていても、通いにくいと感じる要素が複数重なると、患者は継続をためらいます。たとえば、予約枠が常に埋まっている、駐車場が少ない、入り口がわかりにくい、待ち時間が長いといった理由が積み重なると、「通うのが大変」という印象が強くなります。患者は仕事や家庭の予定を抱えているため、通院の負担が少しでも増えると通い続けるハードルが高くなります。通いやすさは技術とは別の領域ですが、選ばれ続けるためには欠かせない要素です。
予約導線と案内のわかりやすさが安心感をつくる
予約のしやすさは、患者の心理的なストレスを大きく左右します。電話がつながりやすいか、LINEで予約できるか、変更がスムーズかといった点が、患者の安心感につながります。また、初診時の案内がわかりやすいと、患者は迷わず来院でき、通院への心理的負担も軽減されます。特にLINE予約は、患者が自分のタイミングで操作できるため、導入するだけで「通いやすい院」という印象が強まります。
「通いやすさ」は経営者が最も改善しやすい領域
通いやすさの改善は、必ずしも大きな投資を伴うものではありません。予約方法を整理する、混雑時間帯の調整を行う、待合の座席の配置を見直すなど、日々の運営の中で改善できる項目が多くあります。案内の文章をわかりやすくするだけでも、患者の負担は軽くなります。小さな工夫を積み重ねることで、「無理なく通える院」という評価が生まれ、その積み重ねが長期的なリピートにつながります。
患者の“選ぶ視点”を院経営に落とし込む方法

ここまで取り上げてきた八つの判断基準は、どれも患者が無意識に行っている評価の積み重ねです。技術力や専門性が重要であることに変わりはありませんが、患者が「ここなら安心できる」と感じるためには、院の運営全体を通じて信頼につながる体験を提供することが欠かせません。経営者としては、この“選ばれる流れ”を理解し、自院の仕組みに落とし込むことで、継続率と紹介数を自然に高めることができます。
自院の強み・弱みを八つの基準で整理する
まず取り組みたいのは、八つの判断基準を用いて、自院の現状を客観的に確認することです。問診の丁寧さや説明のわかりやすさ、院内の清潔感、通いやすさなど、一つひとつの項目を振り返ることで、改善すべき部分が見えてきます。特に、改善に大きなコストがかからない項目ほど、日々の業務の中で取り組める可能性があります。こうした整理を定期的に行うことで、院全体の質を安定させることができます。
施術・接遇・導線に一貫性を持たせる
患者が安心して通院を続けるためには、施術の質だけでなく、対応の流れに一貫性があることが重要です。説明の仕方や問診の流れ、物療の扱い方、施術中の声かけなどが統一されていると、院としての“信頼の土台”が作られます。一方で、施術者によって対応が大きく異なる場合、患者は不安を感じやすくなります。一貫した基準を院内で共有し、スタッフ全員が同じ方向を向いて対応できるように整備することが、選ばれる院づくりにつながります。
選ばれる院になるための仕組みづくり
患者の視点を院経営に活かすには、個々の対応に頼るのではなく、仕組みとして整えることが大切です。受付対応のルール、問診表の見直し、予約の導線、施術後の案内など、患者が接するすべての瞬間に役割があります。小さな改善を繰り返すことで、院全体の雰囲気が整い、患者が自然と安心できる環境が生まれます。技術はもちろん、院の運営が丁寧であればあるほど、「ここに通いたい」という気持ちは強まり、長期的な信頼につながっていきます。
まとめ|患者視点を理解する院が選ばれ続ける
ここまで解説してきたように、患者が接骨院・整骨院・鍼灸院を選ぶ際の判断基準は、施術技術だけに限られません。院に入った瞬間の印象、問診での会話、施術中の丁寧さ、料金や通院計画の説明、予約導線のわかりやすさなど、さまざまな場面での体験が積み重なり、患者の「ここなら通いたい」という気持ちを形づくります。どれか一つだけを改善しても、全体の流れが整っていなければ、患者の評価は安定しません。
院長や経営者が意識すべきなのは、患者が見ている視点を“仕組み”として院全体に落とし込むことです。問診の流れを共有する、説明の型を整える、院内の清潔感を維持する仕組みをつくる、予約導線を改善するなど、取り組める内容は多くあります。これらの取り組みは大きな投資を必要とせず、日々の業務の中で改善できる領域ばかりです。
患者は、安心して通える院を探しています。その安心感は、技術だけでは生まれません。患者の不安に寄り添い、わかりやすく伝え、丁寧に向き合う姿勢が揃っている院こそが、選ばれ続ける院になります。八つの判断基準を参考に、自院の運営を見直し、患者にとっての「通いやすさ」と「安心感」が両立した院づくりを進めてください。こうした積み重ねが、紹介につながり、長く支持される院経営へと結びついていきます。
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