整骨院・接骨院・整体院の違いとは?資格の違いもわかりやすく解説

ブログ監修者

棚橋 和宏

プランナー

棚橋 和宏
(たなはし かずひろ)

【保有資格】

資格:医療経営士3級
医療経営士3級
令和7年度行政書士試験合格
令和7年度行政書士試験合格(未登録)

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整骨院・接骨院・整体院の違いとは

整骨院・接骨院・整体院の主な違い

整骨院・接骨院・整体院は、どれも体の不調に向き合う場所として知られていますが、制度上の位置付けは同じではありません。整骨院と接骨院は、柔道整復師という国家資格を持つ施術者が対応する施設です。一方、整体院は国家資格が必須の施設ではなく、民間資格や独自の技術をもとに運営されているケースが多く見られます。

名前が似ているため同じように見られがちですが、実際には対応できる内容や保険の扱い、施術の考え方に違いがあります。違いを知らずに来院先を選ぶと、「思っていた施術と違った」「保険が使えると思っていたのに自費だった」といったズレが起こりやすくなります。まずはそれぞれの特徴を整理して理解することが大切です。

保険が使える施術所と使えない施術所

整骨院や接骨院では、捻挫、打撲、挫傷などの外傷に対して、一定の条件を満たせば保険が使える場合があります。ただし、どの症状でも保険が使えるわけではありません。慢性的な肩こりや長年続く腰痛、疲労回復目的の施術などは、原則として保険の対象外です。

一方、整体院は医療保険や療養費の対象となる施設ではないため、施術は基本的に自費となります。ただ最近は、整骨院でも保険施術だけでなく、自費で骨盤矯正や姿勢改善、慢性痛への対応を行うケースがかなり増えています。そのため、見た目だけでは違いが分かりにくくなっているのが今の実情です。

施術内容の違い

整骨院・接骨院では、ケガに対する処置や回復のサポートが中心です。手技に加えて、固定、テーピング、電気機器などを組み合わせることもあります。対して整体院では、体のバランスを整えることや、筋肉の緊張をゆるめること、姿勢や動きのクセを整えることを目的にした施術が多く見られます。

ただし、現場ではこの線引きが以前ほど単純ではありません。整骨院でも自費メニューとして骨盤矯正や猫背ケア、慢性的な痛みへの対応を行う院が増えており、整体院に近い内容を取り入れることも珍しくありません。つまり、制度上の違いはあっても、実際のサービスは重なり合う部分が広がっていると言えます。

整骨院・接骨院とはどのような施設か

整骨院と接骨院は同じ意味

整骨院と接骨院は、一般的にはほぼ同じ意味で使われています。地域や院ごとの方針によって名称が違うだけで、柔道整復師が施術を行う施設という点では共通しています。そのため、利用する側から見ると、大きな違いはないと考えて差し支えありません。

ただし近年は、名称に関する議論も出ており、制度上は「接骨」のほうが整理しやすいと考えられる場面もあります。とはいえ、日常的には「整骨院」という呼び方が広く浸透しているため、現場では両方の名称が使われています。利用者にとって重要なのは、名称の違いよりも、どのような資格者がいて、どのような施術を行っているかを確認することです。

整骨院と接骨院の名称については、別記事で解説してます。
👉https://emio.jp/news/seikotuinntoiumeisyouhatukaenakunaru/

柔道整復師という国家資格

整骨院・接骨院で中心となる資格が柔道整復師です。柔道整復師は国家資格であり、骨や関節、筋肉などのケガに対して、手技を中心に対応する専門職です。捻挫や打撲、挫傷のほか、骨折や脱臼についても応急的な対応ができる点が特徴です。

また、柔道整復師は施術所を開業できる資格でもあります。ここが理学療法士との大きな違いの一つです。かつては外傷対応のイメージが強い資格でしたが、最近では自費施術の広がりにより、姿勢改善や骨盤矯正、慢性的な不調のケアまで提供する柔道整復師も増えています。制度上の役割を理解したうえで、実際の院ごとの方針を見ることが大切です。

整骨院で対応できる主な症状

整骨院・接骨院で本来得意とされるのは、日常生活やスポーツで起こるケガです。たとえば足首をひねった、転んで打った、太ももを痛めたといったケースでは、整骨院・接骨院が選択肢になりやすいでしょう。こうした外傷は、適切な判断と初期対応が重要になります。

一方で、慢性的な肩こりや腰の重だるさについては、本来の保険施術の対象とは異なるため、院によっては自費メニューとして対応しています。そのため、同じ整骨院でも「ケガへの対応が中心の院」と「自費メニューを幅広く提供する院」とでは、来院する患者層や施術内容が大きく変わることがあります。

最近増えている自費施術(骨盤矯正・慢性痛など)

最近の整骨院では、保険施術だけで経営するのではなく、自費施術を組み合わせる形がかなり一般的になってきました。背景には、保険の対象範囲が限られていることや、患者のニーズが多様になっていることがあります。特に骨盤矯正、姿勢改善、産後ケア、慢性的な腰痛や肩こりへの施術は、多くの院で導入されています。

この流れによって、整骨院と整体院の違いが以前より分かりにくくなった面もあります。ただし、整骨院には国家資格者がいることや、外傷対応の知識を持っていることが一つの強みです。つまり、今の整骨院は「ケガに対応する場所」だけでなく、「自費施術も行う総合的な体のケアの場」として広がっていると言えるでしょう。

整体院とはどのような施設か

整体院の特徴

整体院は、体のバランスや姿勢、筋肉の緊張などに着目して施術を行う施設です。名称としては非常に広く使われていますが、国家資格が必要な施設ではありません。そのため、施術方法や考え方は院ごとにかなり異なります。ソフトな手技を中心にする院もあれば、強めの調整を行う院、運動指導を取り入れる院もあります。

利用者にとっては、自由度が高い一方で、内容の違いが大きいことも特徴です。つまり、「整体院」とひとくくりにしても、提供される価値は一律ではありません。そのため、ホームページや口コミ、施術方針をしっかり確認し、自分の目的に合う院を選ぶことが大切になります。

整体院では保険が使えない理由

整体院では、健康保険や療養費の対象となる制度がありません。そのため、施術料金は基本的にすべて自費です。これは悪いことではなく、制度の枠に縛られないぶん、施術時間や内容を柔軟に設計しやすいという見方もできます。

その一方で、施術の内容や料金設定が院によって大きく異なるため、利用前の確認は欠かせません。保険が使えないことを不便に感じる方もいますが、慢性的な不調や姿勢改善、体の使い方の見直しをじっくり行いたい場合には、自費の整体院が合うケースもあります。大切なのは、保険が使えるかどうかだけでなく、自分の悩みに合った施術が受けられるかどうかです。

理学療法士が整体院を開業するケース

近年、理学療法士が整体院やコンディショニング施設を開業するケースも増えてきました。理学療法士は本来、病院や介護施設などでリハビリを行う国家資格者ですが、医療保険の枠外で自費サービスを提供する形で整体院を運営する例が見られるようになっています。

この背景には、病院勤務だけでは実現しにくい継続的な体づくりや、予防、再発防止に関わりたいという考えがあります。理学療法士が開業する整体院では、姿勢分析や運動指導、体の使い方の改善などが重視されることも多く、従来の「整体院=民間療法だけ」というイメージでは捉えきれなくなっています。今は、整体院の中にも専門性の高い施設が増えている時代です。

柔道整復師と理学療法士の違い

柔道整復師とは

柔道整復師は、外傷に対する施術を得意とする国家資格です。整骨院・接骨院で働くことが多く、施術所を開業できる点に大きな特徴があります。骨や関節、筋肉に関する知識をもとに、手技や固定、物理的なアプローチを行い、回復を支えていきます。

最近は、柔道整復師が保険施術だけでなく、自費で骨盤矯正や慢性痛ケアを提供する例も増えています。そのため、柔道整復師の働き方は以前より広がっています。ただし、制度上の基本はあくまで外傷対応の専門職であることを押さえておく必要があります。

理学療法士とは

理学療法士は、病気やケガの後に身体機能を回復させるためのリハビリを行う国家資格です。歩く、立つ、座るといった基本動作の改善から、筋力や動きの回復、再発予防まで幅広く関わります。勤務先は病院、クリニック、介護施設などが中心で、医師の指示のもとでリハビリを進めることが基本です。

ただ最近は、保険診療の枠だけでなく、自費で体のケアや運動指導を行う理学療法士も増えています。その結果、整体院やコンディショニング施設の分野でも理学療法士の存在感が高まっています。従来よりも活動の場が広がっている点は、今の大きな特徴です。

働く場所と役割の違い

柔道整復師は整骨院・接骨院を中心に、理学療法士は病院やリハビリ施設を中心に活躍してきました。つまり、もともとの主戦場が違います。柔道整復師は外傷対応と施術所運営、理学療法士はリハビリと機能回復支援に強みがあります。

ただし現在は、柔道整復師が自費施術を広げ、理学療法士が整体院を開業する流れもあるため、利用者から見ると違いが分かりにくくなっています。それでも、資格ごとの出発点や制度上の役割は変わりません。何を目的にその施設を利用するのかによって、見るべきポイントが変わってきます。

独立開業できる資格の違い

柔道整復師は、整骨院・接骨院を開業できる資格です。一方、理学療法士には整骨院を開業する制度はありません。ここは非常に大きな違いです。理学療法士が独立する場合は、整体院、コンディショニング施設、トレーニング施設などの形をとることが一般的です。

つまり、同じ国家資格でも、制度上認められている開業の形は異なります。この違いを理解すると、なぜ「理学療法士の整体院」は増えているのに、「理学療法士の整骨院」は基本的に成立しないのかが分かりやすくなります。

自分の症状に合った施術所の選び方

捻挫や打撲などのケガの場合

足をひねった、転倒して打った、スポーツ中に筋肉を痛めたといったケガの場合は、整骨院・接骨院が候補になりやすいでしょう。外傷への対応経験があり、状況によっては保険の対象となる可能性もあります。特に、ケガの発生時期や原因がはっきりしている場合は、相談しやすい傾向があります。

ただし、痛みが強い場合や骨折などが疑われる場合には、医療機関での確認が必要になることもあります。整骨院・接骨院を選ぶ場合も、必要に応じて医療機関と連携できるかを見ると安心です。

慢性的な肩こりや腰痛の場合

長く続く肩こりや腰の不調、姿勢の悩み、骨盤のゆがみが気になる場合は、整体院や自費施術を充実させている整骨院が候補になります。ここでは「整骨院だからよい」「整体院だからよい」と単純に決めるのではなく、どのような考え方で施術を行っているかを見ることが重要です。

最近は、柔道整復師が自費で慢性痛に対応する院も多く、理学療法士が運動指導を含めた整体院を運営するケースも増えています。そのため、資格名だけで判断するよりも、自分の悩みに対してどのような提案をしてくれるかを確認するほうが、満足度につながりやすいでしょう。

施術所を選ぶときのポイント

施術所選びで大切なのは、名前の違いだけで判断しないことです。整骨院、接骨院、整体院という看板だけでは、中で行われていることまでは分かりません。まずは資格の有無、得意としている症状、保険か自費か、施術方針、通いやすさなどを確認することが大切です。

今の時代は、整骨院が整体に近い自費施術を行い、整体院に理学療法士が在籍していることもあります。だからこそ、「どの施設か」だけでなく、「誰が、どのような考えで、何に対応しているか」を見て選ぶことが重要です。違いを正しく理解できれば、自分の症状や目的に合った施術所を選びやすくなります。

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