94%が再来院に影響と回答|接骨院の“清潔感と匂い”が運営を左右する現実

ブログ監修者

棚橋 和宏

プランナー

棚橋 和宏
(たなはし かずひろ)

【保有資格】

資格:医療経営士3級
医療経営士3級
令和7年度行政書士試験合格
令和7年度行政書士試験合格(未登録)

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Contents

清潔感が接骨院・鍼灸院の再来院率を左右する理由

患者が清潔感を重視する3つの心理要因

接骨院・鍼灸院に来る患者は、痛みや不調がある状態で来院します。だからこそ、院に入った瞬間の「安心できるかどうか」を強く求めます。その判断材料として、清潔感は最初に目に入りやすい要素です。床やベッド周りが整っている、空気がこもっていない、タオルが清潔そうに見える。こうした印象は「ここなら任せられる」という安心につながります。逆に、匂いや汚れが気になれば、施術内容に入る前から不安が生まれ、評価が下がりやすくなります。清潔感は飾りではなく、信頼をつくる土台です。

衛生環境が施術の“質”と結びつく理由

患者は施術の上手い・下手を一回で正確に判断しにくい一方で、匂い・髪の毛・汚れのような分かりやすい情報はすぐに判断できます。そのため、人は「見える情報」を使って全体の質まで推測します。枕やタオルが清潔そうなら「衛生管理が行き届いている=施術も丁寧そう」と感じやすく、逆も起きます。とくに鍼灸では、衛生への意識が強い患者ほど、院内環境を“安全の指標”として見ます。ここを外すと、腕が良くても選ばれにくくなります。

清潔感がリピート率に与える影響(データに基づく考察)

清潔感の問題が厄介なのは、患者が指摘せずに離れていく点です。「匂いが気になった」と面と向かって言う人は多くありません。結果として院側は原因が見えず、「最近リピートが伸びない」「口コミが増えない」といった形で後から気づきます。清潔感は、改善すると効果が出やすい一方で、放置すると静かに損失が積み上がります。次章では、実際にどの程度“清潔さ”が再来院や予約判断に影響するのか、調査結果を使って具体的に確認します。

FNN調査「94%が再来院に影響」と回答した“清潔感”の実態

調査概要と回答者データ

接骨院の清潔さがどの程度患者の行動に影響するのかを理解するうえで、株式会社ファンくる(Fancrew Inc.)調べの調査結果は非常に参考になります。FNNプライムオンラインが紹介したこの調査では、日頃から接骨院を利用する幅広い年代の消費者を対象に、院内環境に対する意識がまとめられています。施術内容の評価だけでは見えにくい「来院者の本音」を知ることできる点が大きな特徴です。詳細は公式サイト「ファンくる」(https://www.fancrew.jp)にも掲載されています。

清潔さで特に気になるポイントTOP3

調査では、院内で最も目につきやすく、利用者が気にしているポイントが明らかになっています。もっとも多く挙げられたのは「施術ベッドや枕の髪の毛・汚れ・におい」で、約69%が不快に感じると回答しています。次に目立ったのが「タオルの汚れやにおい」で、こちらも多くの利用者が気になる項目として認識していました。いずれも患者が直接触れる場所であるため、衛生状態がそのまま院の印象につながります。また、調査項目に明示されているわけではありませんが、実際の現場では“空気のこもり”“においの滞留”も第一印象を下げる要因として指摘されることが多く、衛生管理と合わせて注意が必要です。

「枕・ベッドの髪の毛や匂い」が69%に嫌われる理由

ベッドや枕は施術前に必ず触れる場所のため、清潔であるかどうかを判断しやすいポイントです。少しの髪の毛や汗のにおいが残っているだけで不信感が生まれ、「ここは衛生面が不安」という印象につながります。患者は施術の技術を即座に見極めることは難しいものの、目に見える衛生状態については一瞬で判断します。そのため、枕やベッドの“わずかな汚れ”が全体の評価を左右することも珍しくありません。日々のメンテナンスを徹底することは、安心感を生むための基本といえるでしょう。

クレジット表記:株式会社ファンくる(Fancrew Inc.)調べ

本章で紹介したデータは、株式会社ファンくる(Fancrew Inc.)調べの調査結果を元に構成しています。引用元はFNNプライムオンラインおよび公式サイト「ファンくる」(https://www.fancrew.jp)です。

枕・タオル・ベッドの匂いが患者離反につながるメカニズム

匂いが“無言の離反”を生む心理

院内の匂いは、患者が言葉にしづらい不快感の代表的なものです。特に接骨院や鍼灸院は、身体が触れられる場所であるため、清潔であるという前提が求められます。しかし、タオルの生乾き臭やベッド周りの汗のにおいが残っていると、患者は「この院は衛生管理が不十分なのでは」と感じやすくなります。匂いは一瞬で感情に作用し、理由を説明できないまま「なんとなく嫌だ」「次は別の院にしよう」という判断につながります。この“無言の離反”は院側が把握しづらく、気づいたときにはリピート率の低下という形で現れます。

タオルの生乾き臭・汗臭がもたらす不信感

タオルは顔や首、腕などに直接触れるものです。そのため、生乾きになっていたり、繰り返し使用でにおいが残っていたりすると、患者は強い不快感を抱きます。見た目がきれいでも、においが残っているだけで「交換していないのでは?」という疑念を持たれることがあります。さらに匂いは、施術者や院全体の印象にもつながり、「管理や衛生にルーズなのでは」と評価される原因になります。とくに梅雨時期や湿度が高い季節は生乾き臭が残りやすく、トラブルが起こりやすい時期です。患者の信頼を維持するためにも、タオルの管理は慎重さが求められます。

ベッド・枕周りの“見た目の不潔感”が与える影響

施術ベッドや枕は、患者が施術前に必ず触れる場所であり、その清潔さは治療の印象に直結します。シーツにシワが寄ったまま、枕カバーが黄ばんでいる、汗のにおいが残っている。こうした状態が目に入ると、多くの患者は「このベッドに寝ても大丈夫なのか」と不安を感じます。また髪の毛が1本残っているだけでも、衛生管理に対する信頼は一気に揺らぎます。院側から見ると些細な見落としでも、患者にとっては「気になるポイント」として強く残り、再来を躊躇する理由になり得ます。

女性・高齢患者が特に敏感な理由

匂いに敏感なのは、特に女性と高齢者です。女性は美容院やエステなど“清潔が前提の施設”を利用する機会が多いため、衛生意識が高く、院内のにおいや空気感を敏感に感じ取ります。高齢者の場合、衛生状態が悪いと感染リスクが高まるという意識を持つ人が多く、不潔な印象は健康への不安につながります。また、これらの層は口コミや知人の紹介を重視するため、ネガティブな体験があるとその情報が広まりやすい傾向があります。逆に言えば、こうした層に安心感を与えられる環境を整えることで、長期的なファンにつながる可能性が広がります。

関連記事として、患者さんが良く見ているポイントをまとめています。合わせてご覧ください。
👉 https://emio.jp/news/kannjyahaigaitokokowomiteiru/

接骨院が取り組むべき清潔・匂い対策の具体ポイント

タオル・枕カバー・ベッドの衛生管理基準

院内でもっとも患者が触れるタオルや枕カバーは、清潔感を直感的に判断される部分です。見た目が整っているだけでは十分とは言えず、においが残らない乾燥環境の確保や、使用後の速やかな交換が欠かせません。特に梅雨時期は湿気が強く残り、いつも通りの洗濯方法では生乾き臭が残りやすくなります。そのため、乾燥機の活用や専用の除菌剤の使用など、季節に合わせた工夫が必要です。また枕カバーやベッドシーツは、わずかな変色やシミでも不潔に見えやすいため、定期的な買い替えを前提にした管理が安心につながります。

院内の匂いを防ぐための環境整備

施術スペースの匂いは、患者の第一印象を大きく左右します。換気が不足していると空気が重く感じられやすく、汗や湿気がこもることで不快な臭気が残ります。そのため、常に空気が循環する環境を作ることがポイントです。窓を定期的に開ける、サーキュレーターを活用するなどのほか、空気清浄機を併用することで空気の滞留を防ぎやすくなります。消臭スプレーだけで匂いをごまかすのではなく、匂いの発生源そのものをなくすための環境整備が効果的です。季節や天候に合わせて換気方法を見直すことで、快適さを保ちやすくなります。

物療機器やパッドのメンテナンスで見落としがちな点

低周波や干渉波などの物療機器は、患者が触れる部分が多いため、パッドや導子の清潔さも見逃せません。使用後に適切に拭き取り、専用クリーナーで管理していても、表面の劣化が進むと汚れが落ちにくくなります。ベタつきや変色がある状態で使用すると、清潔感を損なうだけでなく、皮膚トラブルの原因にもなりかねません。またコード部分や機器の側面は見落としやすく、ほこりが溜まると清掃が行き届いていない印象になります。毎日のメンテナンスとあわせて、週単位・月単位での点検をルール化すると、管理が安定します。

清掃ルーティン化でミスを防ぐ方法

清潔な環境を維持するためには、「誰が・いつ・どこを」掃除するかを明確にすることが最も効果的です。スタッフの感覚に任せてしまうと、忙しい時間帯ほど清掃にばらつきが出やすくなります。そこで、開院前・午前の終わり・閉院前など、一定のタイミングで行う清掃項目を決め、チェックリストで管理する方法が役立ちます。清掃が習慣化されると、匂いの発生源に気づきやすくなり、早めに対策を打つことができます。また新人スタッフにも引き継ぎやすく、院全体で品質を保つ仕組みが整います。

清潔感の改善がもたらす経営効果と実践ステップ

清潔対策で向上する再来率・口コミ評価

接骨院や鍼灸院の運営において、清潔感への取り組みは費用をかけずに大きな成果を生みやすい対策のひとつです。特にベッドやタオル、枕など患者が直接触れる場所を整えるだけで、安心感が高まり、自然と再来院につながります。清潔な院は、患者が「人に勧めてもいい」と感じやすくなり、口コミ評価にも反映されます。逆に、匂いや汚れが気になった場合、その場では何も言われなくても、再来院の機会が減るだけでなく、家族や知人の紹介に結びつきにくくなるため、長期的な影響が大きくなります。清潔感は、施術技術とは異なる角度から院の価値を高める要素です。

来院者が増える院と減る院の差

同じ施術内容を提供していても、院ごとに来院者数に差が生まれることがあります。その違いを生む要因のひとつが、院内の環境整備です。患者は意識していなくても、無意識のうちに「気持ちよく通えるかどうか」を判断しています。空気の流れ、照明の明るさ、においの残らないタオルやベッド、整理された受付まわりなど、小さな要素が積み重なり、来院しやすさにつながります。反対に、少しの不快感が積み重なると足が遠のく原因になり、院の評価にも影響します。清潔な環境を持続できる院は、患者からの信頼が厚く、自然と選ばれやすい存在になります。

今日から始める改善ステップ(即実践できる手順)

清潔な環境を維持するために特別な設備が必要なわけではありません。まずは、ベッドや枕カバーなどの交換頻度を見直し、季節や天候に合わせた乾燥方法を取り入れることが効果的です。また、匂いの発生源となる部分を洗い出し、必要であればタオルやシーツの買い替えも検討すると安心です。換気の見直しも重要で、空気の流れを変えるだけで室内の印象は大きく変わります。さらに、スタッフ全員が同じ基準で清掃に取り組めるよう、チェックシートを使って作業を可視化すると、抜け漏れが防げます。日々の積み重ねが院の印象を底上げします。

チェックリスト活用でスタッフ教育にも効果

清潔感を長く維持するためには、個人の感覚に頼らず、誰でも同じ基準で行動できる仕組みづくりが欠かせません。チェックリストはそのための有効な道具で、清掃の順番や重点ポイントを明確にすることで、新人スタッフでも迷わず行動できます。また、一定のタイミングで振り返りを行うことで、気になる点を早期に共有でき、改善のサイクルが生まれます。清潔な院内環境は、スタッフの意識向上にも働きかけ、院全体の雰囲気を前向きにする効果もあります。こうした取り組みが積み重なることで、患者が安心して通える院づくりにつながっていきます。

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