イミューノパワーの基礎実験を紹介|ATP・NO・酸化還元環境への着目点
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棚橋 和宏
(たなはし かずひろ)
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Contents
イミューノパワーの基礎実験で確認された内容

メーカー資料で紹介されている基礎実験の位置付け
イミューノパワーについて理解を深めるうえで、メーカー資料に掲載されている基礎実験は参考になる情報の一つです。資料では、還元電子供給によって身体のエネルギー産生や酸化還元環境にどのような変化が見られるのかを確認する目的で、ラットを用いた実験が紹介されています。
ただし、この実験はあくまで基礎的な検証であり、人への効果を直接示すものではありません。イミューノパワーの特徴を理解するための参考データとして捉えることが大切です。
ATP・NO・MDAに着目した理由
今回の実験では、ATP産生量、NO産生量、脂質過酸化指標であるMDAが評価されています。ATPは身体のエネルギーに関わる指標、NOは血流やミトコンドリアの働きとも関係があるとされる指標です。MDAは、酸化ストレスの状態を見る際に用いられることがあります。
つまり、この実験では「エネルギー産生」「身体環境の調整」「酸化ストレス」という3つの視点から、還元電子供給による変化を確認しようとしていると考えられます。
実験データは効果を保証するものではない
実験結果を見る際に注意したいのは、数値の変化がそのまま利用者への効果を保証するものではないという点です。特に、動物実験の結果は、人の身体で同じ変化が起こることを直接示すものではありません。
そのため、販売ページや院内で説明する際は、「効果がある」と断定するのではなく、「基礎実験では変化が確認された」「酸化還元環境への関与が示唆された」といった表現に留めるのが適切です。イミューノパワーは、健康維持やコンディショニングをサポートする機器として、実験データも慎重に伝える必要があります。
ラット実験の概要

実験対象と実施条件
メーカー資料では、イミューノパワーの基礎実験として、ラットを対象にした検証が紹介されています。実験では、8週齢のWister系雄ラット16匹を対象とし、対照群と曝露群に分けて比較が行われました。
曝露条件は、出力強度「2」、約1.2kV、1日40分、14日間連続という設定です。短期間に強い刺激を与えるというよりも、一定期間にわたって還元電子供給の影響を確認する目的の実験といえます。
対象は8週齢のWister系雄ラット16匹
対象となったのは、8週齢のWister系雄ラット16匹です。動物実験では、条件をそろえて比較しやすくするために、年齢や系統、性別などを統一することがあります。今回も同じ条件のラットを用いることで、還元電子供給の有無による違いを確認しやすくしていると考えられます。
出力強度2、1日40分、14日間の暴露
曝露条件は、出力強度「2」、1日40分、14日間連続とされています。メーカー資料では、この条件について、過剰な刺激を避け、生理的な適応を確認する設定として説明されています。
評価項目と測定方法
今回の実験では、主要評価項目としてATP産生量が測定されています。ATPは身体のエネルギーづくりに関わる重要な指標です。副次評価項目としては、NO産生量と脂質過酸化指標であるMDAが測定されました。
ATPおよびMDAはタンパク量あたりに正規化され、NOは臓器湿重量あたりで算出されています。また、群間比較にはWelchのt検定が用いられ、有意水準は5%とされています。
主要評価項目はATP産生量
ATP産生量は、身体のエネルギー産生に関わる指標として測定されました。メーカー資料では、ATPはルシフェラーゼ発光法により定量されています。
副次評価項目はNO産生量とMDA
NO産生量は、身体環境の調整やミトコンドリアの働きに関わる指標として見られています。MDAは、脂質過酸化の指標として用いられ、酸化ストレスの状態を確認するための参考になります。
| 項目 | 内容 |
| 実験対象 | 8週齢のWister系雄ラット16匹 |
| 群分け | 対照群・曝露群 |
| 曝露条件 | 出力強度2、約1.2kV |
| 実施時間 | 1日40分 |
| 実施期間 | 14日間連続 |
| 主要評価項目 | ATP産生量 |
| 副次評価項目 | NO産生量、MDA |
| 統計方法 | Welchのt検定 |
| 有意水準 | 5% |
パッドを用いた空間内暴露の方法
実験では、イミューノパワーのパッド4枚をアクリルケージの壁に貼り、ケージ内の空間でラットを曝露する方法が採られています。身体に直接パッドを当てる使い方とは異なりますが、還元電子供給による基礎的な反応を見るための実験条件として設定されています。
このように、今回の実験は、イミューノパワーの使用によって何らかの治療効果を確認するものではなく、還元電子供給がATPやNO、MDAといった指標にどのような変化をもたらすかを確認する基礎的な検証として捉える必要があります。
ATP産生量・NO産生量・MDAの変化

ATP産生量は約3.8%増加
メーカー資料では、肝臓におけるATP産生量は、対照群が12.00±0.40、曝露群が12.45±0.37とされています。曝露群では約3.8%の増加が見られ、統計的にも有意差が認められています。
ATPは、身体のエネルギーづくりに関わる重要な指標です。今回の実験では、還元電子供給によってATP産生量に変化が見られたことから、エネルギー産生に関わる働きへの関与が示唆されたと考えられます。
NO産生量は約4.6%増加
NO産生量については、対照群が18.04±0.91、曝露群が18.88±0.45とされています。曝露群では約4.6%の増加が見られ、こちらも有意差が認められています。
NOは、血流調節やミトコンドリアの働きにも関わるとされる分子です。メーカー資料では、ATP産生量とNO産生量が同じ方向に変化した点が重要視されています。
ATPとNOがともに増加したことは、還元電子供給が身体のエネルギー産生や酸化還元環境に関わる可能性を考えるうえで、参考になる結果といえるでしょう。
MDAは約5.4%低下傾向
MDAは、脂質過酸化の指標として用いられる項目です。メーカー資料では、肝臓のMDAは対照群が3.90±0.31、曝露群が3.69±0.25とされており、曝露群では約5.4%の低下傾向が見られました。
ただし、MDAについては統計的な有意差には至っていません。そのため、「低下した」と断定するのではなく、「低下傾向が見られた」と表現するのが適切です。
ATP産生量とNO産生量が増加し、MDAが低下方向に変化したことから、メーカー資料では酸化ストレスが抑制方向へ変化していると考察されています。
数値結果の比較表
今回の実験結果を整理すると、以下のようになります。
| 評価項目 | 対照群 | 曝露群 | 変化 | 有意差 |
| ATP産生量(肝臓) | 12.00±0.40 | 12.45±0.37 | 約3.8%増加 | あり |
| NO産生量(肝臓) | 18.04±0.91 | 18.88±0.45 | 約4.6%増加 | あり |
| MDA(肝臓) | 3.90±0.31 | 3.69±0.25 | 約5.4%低下傾向 | なし |
この表から分かるように、ATP産生量とNO産生量では有意な増加が確認され、MDAでは低下傾向が見られています。結果全体としては、還元電子供給がエネルギー産生や酸化還元環境に関わる可能性を示す基礎データとして整理できます。
一方で、MDAには有意差がないこと、人への効果を示した実験ではないことから、院内説明では慎重な表現が必要です。「酸化還元環境への関与が示唆された」「基礎実験ではこのような変化が見られた」といった表現に留めるとよいでしょう。
実験結果から考えられる酸化還元環境への着目点

ATPとNOが同じ方向に変化した意味
今回の基礎実験では、肝臓においてATP産生量とNO産生量がともに増加しています。ATPは身体のエネルギー産生に関わる指標であり、NOは血流調節やミトコンドリアの働きにも関係するとされる分子です。
この2つが同じ方向に変化したことは、還元電子供給がエネルギー産生や身体環境の調整に関わる可能性を考えるうえで、注目できる点です。メーカー資料でも、ATP増加とNO上昇が同時に見られたことから、ミトコンドリア機能の最適化が生じた可能性が示されています。
MDA低下傾向から見える酸化ストレスへの視点
MDAは、脂質過酸化の指標として用いられる項目です。今回の実験では、MDAに約5.4%の低下傾向が見られましたが、統計的な有意差は確認されていません。
そのため、「酸化ストレスが改善した」と断定するのではなく、「酸化ストレスが抑制方向へ変化した可能性がある」と捉えるのが適切です。ATP産生量とNO産生量が増加し、MDAが低下方向に動いたことから、結果全体としては酸化還元環境に関わる変化が示唆されたと考えられます。
このように、ひとつの数値だけで判断するのではなく、複数の指標を合わせて見ることで、還元電子供給がどのような方向に働いたのかを理解しやすくなります。
ミトコンドリア電子伝達効率への関与が示唆された点
メーカー資料では、今回の結果について、還元電子供給がミトコンドリア電子伝達効率や酸化還元環境を穏やかに調整する可能性を有すると考察されています。ミトコンドリアはATPをつくる重要な場所であり、電子の流れとも関係が深い部分です。
イミューノパワーは、電子(e-)を補うという考え方に着目した機器です。そのため、ATPやNO、MDAの変化は、機器の特徴を理解するうえで参考になる基礎データといえます。
一方で、この実験だけで、特定の症状や疾患への効果を説明することはできません。ミトコンドリアやATPに関する説明も、健康維持・コンディショニングの範囲で伝える必要があります。
健康維持・コンディショニング機器としての見方
今回の実験結果は、イミューノパワーを健康維持・コンディショニング機器として理解するうえで参考になります。ATP産生量やNO産生量に変化が見られ、MDAが低下傾向を示したことから、酸化還元環境への関与が示唆されています。
接骨院や整骨院で紹介する場合も、「治療効果がある」と伝えるのではなく、「還元電子に着目した健康維持機器」「基礎実験では酸化還元環境への関与が示唆されている機器」と説明すると、誤解を避けやすくなります。
イミューノパワーは、痛みや病気に直接アプローチする機器ではありません。疲労感や休息、日々のコンディション管理に関心のある方へ、健康維持を目的とした選択肢として提案することが適しています。
実験データを見る際に注意したいポイント

基礎実験であり、人への効果を直接示すものではない
イミューノパワーのメーカー資料では、ATP産生量やNO産生量、MDAの変化が紹介されています。これらは、還元電子供給によってどのような反応が見られるのかを確認するうえで参考になるデータです。
ただし、今回の実験はラットを対象とした基礎実験です。そのため、人が使用した場合に同じ変化が起こることを直接示すものではありません。実験結果は、機器の特徴や考え方を理解するための参考情報として扱う必要があります。
医療機器としての治療効果を示すデータではない
イミューノパワーは医療機器ではありません。そのため、今回の実験データも、病気の診断や治療、症状改善を示すものとして使うことはできません。
接骨院や整骨院で紹介する場合も、「痛みが取れる」「病気が改善する」といった説明ではなく、「健康維持」「コンディショニング」「休息サポート」といった表現に留めることが大切です。実験データを紹介する際も、効果を保証するものではないことを明確にしておくと、誤解を避けやすくなります。
機器紹介ページや院内説明では断定表現を避ける
実験結果を伝える際は、表現の選び方にも注意が必要です。たとえば、「ATPが増える」「酸化ストレスを改善する」と断定するのではなく、「基礎実験ではATP産生量の増加が見られた」「酸化還元環境への関与が示唆された」と表現する方が適切です。
また、MDAについては低下傾向が見られたものの、有意差は確認されていません。そのため、「低下した」と言い切るのではなく、「低下傾向が見られた」と整理する必要があります。数値を正しく伝えることは、機器への信頼性を高めるうえでも重要です。
👇イミューノパワーってどのような機器?詳しくはこちら
https://emio.jp/news/imyu-nopawa-toha/


