LINE公式アカウント活用術|接骨院・鍼灸院の来院率を上げる方法とは?
ブログ監修者

プランナー
棚橋和宏
(たなはしかずひろ)
【保有資格:医療経営士3級】

整骨院の開業・運営にかかる費用を少しでも抑えたい、補助金を活用したいとお考えの方へ。
私は医療機器販売と補助金申請支援の経験を活かし、整骨院経営を資金面からサポートしています。
「自院が対象になるのか分からない」「申請手続きが不安」そんなお悩みに丁寧に寄り添い、最適な制度選びから申請サポートまで対応。
補助金を活用することで設備投資や差別化が可能となり、経営の安定化にもつながります。
まずはお気軽にご相談ください。先生の想いを形にするお手伝いをさせていただきます。
Contents
接骨院・鍼灸院がLINE公式アカウントを活用すべき理由とは?

業界全体でのLINE導入が進む背景
近年、さまざまな業種で「LINE公式アカウント」の導入が進んでいます。特に中小規模の事業者にとっては、広告費を抑えながら集客や顧客管理を行える点が魅力です。接骨院や鍼灸院といった地域密着型の施術業では、患者との信頼関係が来院のきっかけとなるため、直接コミュニケーションが取れるLINEとの相性は非常に高いといえます。
また、SNS全盛の今、患者の多くがスマートフォンを持ち、LINEを日常的に使用しています。そのため、患者側の負担を少なく、自然な形で関係性を築ける点もLINE導入が進む大きな理由の一つです。
来院率低下・新規集客の課題とLINEの親和性
「最近予約の空きが目立つ」「広告費をかけても思うように新規が増えない」――こうした声は多くの接骨院・鍼灸院から聞こえてきます。特にリピート率が安定しないと、売上にも大きく影響します。
ここで注目したいのが、LINEによる「再来院促進機能」です。一度来院した患者に対して、キャンペーン情報やセルフケアのアドバイスをLINEで届けることで、自然なかたちで来院を促すことが可能になります。紙のDMや電話と違って、LINEは開封率も高く、見てもらいやすいのが特徴です。
競合院との差別化を図るための有効な手段
周囲に競合の治療院が増える中で、自院の強みをどう伝えるかは大きな課題です。LINE公式アカウントを使えば、リッチメニューを設定して施術内容や料金表、営業時間、よくある質問などをスマートにまとめることができます。これにより、初めての患者にも安心感を与えることができ、他院との差別化につながります。
また、LINEでのスムーズな予約対応や丁寧なフォローアップによって、患者からの信頼度も上がります。単なる情報発信ツールとしてではなく、信頼構築の「ツール」として活用できる点が、LINE公式アカウントの大きな強みといえるでしょう。
来院率がアップする!LINE公式アカウントの主な活用方法5選

1. 予約受付の自動化で受付業務を効率化
接骨院や鍼灸院では、施術中に電話予約の対応が難しい場面がよくあります。そこで役立つのがLINEの予約機能です。LINE公式アカウントでは、自動応答メッセージを使って予約受付の案内が可能です。あらかじめ診療時間や休診日を設定しておけば、営業時間外でも患者からの予約を受け付けられ、電話の取次ぎミスも減らせます。
患者側もスマホで気軽に予約ができるため、「電話が面倒で予約を後回しにしていた」層の取りこぼしを防ぐ効果も期待できます。結果として予約の空白が減り、来院率の安定につながります。
2. 来院リマインダーで無断キャンセルを防止
意外と多いのが、予約をしていたことを忘れてしまう「うっかりキャンセル」。これが続くと、予約枠の無駄や機会損失につながってしまいます。LINEのリマインダー機能を活用すれば、来院前日に自動で通知を送ることができ、患者に忘れず来院してもらう効果があります。
この機能は、受付業務の効率化と患者との信頼関係構築の両方に寄与します。「忘れずに来てくれる」という小さな積み重ねが、リピーターづくりに大きな影響を与えます。
3. 限定クーポン配信で再来院を促進
新規患者のリピート率を上げるには、「また来たい」と思ってもらう仕掛けが必要です。LINEでは、来院特典や期間限定クーポンの配信が簡単に行えます。たとえば「次回施術10%オフ」「回数券割引キャンペーン」などを定期的に発信することで、再来院を促す動機づけになります。
紙のクーポンとは違い、スマホで簡単に提示できるため患者の利便性も高く、配信コストもほとんどかかりません。これが接骨院・鍼灸院にとってコストパフォーマンスの高い再来促進策となります。
4. セルフケア情報の配信で信頼を強化
患者とのつながりを強化するためには、施術以外の価値提供が欠かせません。LINEで「腰痛を和らげるストレッチ方法」や「肩こり対策の正しい姿勢」など、セルフケアに関する簡単なアドバイスを配信することで、患者の生活に寄り添う存在として信頼を得ることができます。
このような情報を受け取ることで、患者は「この院は親身になってくれる」と感じ、自然と再来院への意識が高まります。売り込みではなく、サポートとしての発信が効果的です。
5. リッチメニューで情報アクセスを簡単に
LINEの「リッチメニュー」を使えば、LINEトーク画面下部に予約ボタン、アクセス情報、料金案内などを設置できます。初めて訪れる患者にもわかりやすく、必要な情報にすぐにアクセスできるため、ストレスなく利用できる点が特徴です。
情報をコンパクトに整理し、直感的に操作できるようにすることで、患者の不安や迷いを軽減し、スムーズな来院につなげることができます。
成功事例に学ぶ!LINE公式アカウント活用の実践ポイント

美容鍼灸治療室|一斉配信で開封率20%アップ
美容鍼灸治療室では、LINE公式アカウントを使った週1回の情報配信を行っています。配信内容は、季節のスキンケアや体調管理に関するアドバイス、院内のお知らせ、キャンペーン情報などです。こうした一斉配信により、開封率が従来のメール配信と比べて約20%向上しました。
LINEはメッセージの到達率と開封率が高く、リアルタイムに情報を届けられるため、患者の関心を維持しやすいという利点があります。通知設定をオンにしているユーザーも多いため、送った情報が埋もれにくいのも特徴です。
整骨院A|特典配信でリピーターが増加
地域密着型の整骨院Aでは、施術後にLINE登録を促し、その場で友だち追加してくれた患者に対して、次回来院時に使える特典クーポンを配布しました。その結果、翌月の再来院率が約1.5倍に増加しました。
この取り組みのポイントは、「登録後すぐに使える特典」を提供した点です。患者にとってはメリットが明確であり、次回来院のハードルが下がったことで、自然なリピートにつながっています。
店頭QRコード活用で登録者が急増
別の整体院では、LINE公式アカウントの友だち登録を促すため、受付や施術スペースにQRコードを掲示しました。さらに、スタッフが施術後に「こちらから予約できますよ」と声がけすることで、月間のLINE登録者が従来の2倍に増加しました。
患者にとって、スマホでQRコードを読み取るだけという手軽さは大きな魅力です。紙のアンケートやメール登録に比べて、心理的なハードルが低いため、高い登録率が実現できます。
成功事例に共通する「3つの工夫」
これらの成功事例には、いくつかの共通点があります。
まず1つ目は、「登録のハードルを下げている」ことです。QRコードの掲示や施術中の声がけなど、患者が自然な流れでLINEを利用できる導線が整っています。
2つ目は、「登録後すぐにメリットを感じられる工夫」がされている点です。クーポンや有益な情報の即時提供によって、LINE登録の価値が明確になっています。
そして3つ目は、「継続的な情報配信をしていること」です。一度登録されても、何も送らなければ忘れられてしまいます。適度な頻度で有益な情報を発信することで、関係性を維持し、来院のきっかけを継続的に生み出しています。
初めてでも安心!LINE公式アカウント導入・運用の基本ステップ

アカウントの開設手順と初期設定のポイント
LINE公式アカウントの開設は、パソコンやスマートフォンから簡単に行えます。まずは「LINE公式アカウント マネージャー」にアクセスし、メールアドレスと基本情報を登録するだけで、無料プランから始めることが可能です。
初期設定では、プロフィール画像や説明文、営業時間、所在地などの基本情報を入力します。これらの情報は患者が安心して利用するための重要な判断材料になるため、正確かつ丁寧に設定しましょう。
また、トーク画面で自動応答を使えるようにしておくと、診療中の問い合わせにも柔軟に対応でき、患者満足度の向上にもつながります。
リッチメニュー・自動応答の活用方法
LINE公式アカウントの大きな魅力の一つが、リッチメニューの活用です。リッチメニューとは、トーク画面の下部に常に表示されるタブのことで、予約ページへのリンクや施術内容、アクセスマップなどを設置することができます。
自動応答機能では、よくある質問に対してあらかじめ回答を設定しておくことで、スムーズなやりとりが可能になります。「予約はどうすればいいですか?」「駐車場はありますか?」といった定番の質問を登録しておけば、患者にとっても便利な印象を与えられます。
これらの機能を上手に活用することで、手間を減らしながら、プロフェッショナルな印象を与えることができます。
配信スケジュールと内容の考え方
LINEでの情報配信は「頻度」と「内容」のバランスが重要です。あまりに頻繁すぎると通知が煩わしく感じられ、ブロックされる原因になります。逆に少なすぎると、せっかく登録してもらったのに忘れられてしまう可能性があります。
理想的な配信頻度は、月に2~4回程度。内容としては、季節ごとの健康アドバイス、臨時休診のお知らせ、期間限定キャンペーン情報など、患者の役に立つ情報を中心に構成しましょう。
文字だけでなく画像やスタンプを使うと視覚的にも印象に残りやすくなり、開封率や反応率もアップします。
スタッフとの分担と対応体制の整備
LINE公式アカウントの運用は、院長一人で抱え込む必要はありません。受付スタッフや施術スタッフと分担することで、効率的に対応することができます。
たとえば、予約対応やキャンセル対応は受付スタッフが担当し、キャンペーンの内容や健康情報の監修は院長が行うといった役割分担を決めておくと、負担が偏らずスムーズな運用が可能です。
また、誰がどのタイミングで返信するかのルールを定めておくことで、返信の遅延や情報の食い違いを防ぐことができ、患者との信頼関係を保ちやすくなります。
まとめ|LINE公式アカウントでリピーターを増やし、安定経営へ

今すぐ始められるLINE活用の第一歩
接骨院・鍼灸院にとって、患者との関係性を深め、リピーターを増やすことは安定した経営の鍵となります。LINE公式アカウントは、そのための有効な手段のひとつです。予約対応の簡略化、来院リマインダー、キャンペーン情報の発信など、すぐにでも活用できる機能が揃っており、専門的な知識がなくても始めやすいのが特徴です。
「難しそう」と感じるかもしれませんが、一歩踏み出して基本的な設定から取り組めば、すぐにその効果を実感できるでしょう。
継続的な運用が接骨院経営の未来を変える
大切なのは、LINEを導入するだけでなく、継続的に運用していくことです。月に2〜4回の配信をベースに、患者にとって役立つ情報を届け続けることで、信頼と安心感が生まれます。それが結果的に、リピート率の向上やクチコミの拡散へとつながっていきます。
デジタル化が進む今だからこそ、LINEのようなツールを積極的に活用し、院の魅力をより多くの人に届けることが求められています。LINE公式アカウントの導入は、あなたの院の未来にとって、確かな一歩となるはずです。