接骨院経営に役立つ会計・税務の基礎知識

ブログ監修者

プランナー

棚橋和宏
(たなはしかずひろ)

【保有資格:医療経営士3級】

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接骨院経営者が押さえるべき会計・税務の基礎とは

会計と税務の違いを理解する

接骨院を経営する上で「会計」と「税務」の違いを理解することはとても大切です。会計とはお金の流れを正確に記録し、経営の状況を数字で把握するための仕組みです。一方、税務はその会計データをもとに正しく税金を計算し、申告することを指します。会計が日々の記録や経営分析の土台を作る役割を担い、税務はそれを基に国に納める税金を決める役割を果たしています。これを混同してしまうと、日々の管理がおろそかになり、結果的に納税時に大きな負担がかかる恐れがあります。まずはこの2つの役割をしっかり区別するところから始めましょう。

なぜ会計・税務の知識が必要なのか

接骨院の経営者にとって、会計・税務の基礎を知ることは単なる義務ではなく、大きな経営上の武器になります。お金の流れを正しく把握することで、利益がどれくらい出ているか、どこにコストがかかっているかを明確にできます。これにより、経費を見直したり、投資のタイミングを計ったりする判断がしやすくなります。また、税務の知識を持つことで不要な税負担を減らす方法を見つけることも可能です。税理士に任せきりにするのではなく、基本を理解することで信頼関係も築きやすくなります。経営の安定や成長を考えるなら、会計と税務の基礎は避けて通れない大事なテーマです。

接骨院の帳簿管理・記帳のポイント

記帳の基本ルール

接骨院経営では日々の売上や経費を正確に記帳することが大切です。記帳とはお金の動きを漏れなく書き留め、帳簿にまとめる作業を指します。売上や支出の内容、日付、金額を正確に記録し、レシートや領収書などの証拠をきちんと保管することが基本です。正しい記帳ができていれば、税務署からの質問にも自信を持って対応できますし、経営状況を客観的に把握できます。後からまとめて記入するとミスが増えやすいので、毎日こまめに記録する習慣をつけましょう。

仕訳の具体例

記帳を進める上で欠かせないのが「仕訳」です。仕訳とは取引を「何の科目に当たるか」分類することをいいます。例えば、患者さんからの施術代金は「売上高」、消耗品の購入は「消耗品費」として記録します。家賃の支払いは「地代家賃」、光熱費の支払いは「水道光熱費」など、科目を正しく選ぶことで帳簿が分かりやすくなり、後の集計や税務申告がスムーズになります。最初は面倒に感じるかもしれませんが、慣れることで日々の業務がとても整理されます。

会計ソフトの活用法

手書きの帳簿管理も可能ですが、最近では会計ソフトを使う接骨院が増えています。会計ソフトを導入することで仕訳が自動化され、レポートもすぐに作成できます。銀行口座やクレジットカードの明細を取り込めるものもあり、手間を大幅に削減できます。これにより経営者は本業に集中しやすくなり、ミスも減らせます。

おすすめソフトの選び方

会計ソフトを選ぶときは、自分の経理スキルや院の規模を考えて選ぶことが大事です。操作がシンプルでサポートが手厚いものは初心者にも安心です。複数のスタッフが使う場合はクラウド対応のものを選ぶと便利です。費用だけで決めず、使い勝手やサポート体制も比較して選びましょう。

経費計上の基本と注意点

経費になるもの・ならないもの

接骨院経営で経費を正しく計上することは、税金を適正に抑えるために重要です。しかし何でも経費にできるわけではありません。施術ベッドや医療機器、広告費、消耗品など業務に直接必要な支出は経費になります。一方で、私的な買い物や家族の食事代など、業務と関係のない支出は経費にできません。グレーゾーンになるものもあるため、明確に線引きをしておくことが大切です。どの支出が経費になるかを意識することで、無理のない節税につながります。

税務署に説明できる根拠を用意する

経費として計上する際には、その支出が業務に必要であったと証明できることが重要です。レシートや領収書を必ず保管し、いつ、どこで、何に使ったかを分かるようにしておきましょう。例えば、広告掲載費なら広告媒体の請求書や掲載内容、出張費なら移動経路や目的などを記録します。税務調査があった場合に「これは業務に必要な支出です」としっかり説明できる状態を作っておくことで、無用なトラブルを避けられます。

ミスを防ぐための管理法

経費計上のミスを防ぐには、日々の管理がカギです。レシートを溜め込まず、定期的に記帳する習慣をつけましょう。会計ソフトを使えば、仕訳のルールを設定しておけば自動で仕訳候補が出るので、誤分類を減らすことができます。また、月に一度は経理データを見直し、漏れや重複がないか確認することも大切です。こうしたこまめな対応が、後々の確定申告や税務調査時の大きな安心につながります。

税理士との上手な付き合い方

税理士に相談するタイミング

税理士は接骨院経営の心強いパートナーですが、どのタイミングで相談するかが大切です。開業前の資金計画から相談できれば理想的ですが、開業後でも早めに相談することで帳簿の付け方や経費の整理を最初から正しく進められます。また、確定申告前だけでなく、設備投資や人件費増加など経営の大きな変化があるときにも相談することで、思わぬ税負担を防ぐことが可能です。定期的な面談を設定しておくと、タイムリーなアドバイスをもらいやすくなります。

税理士選びのポイント

税理士を選ぶ際は、単に費用の安さで決めるのではなく、自分の院の規模や方針に合うかを見極めましょう。接骨院など医療系の顧客を多く持っている税理士なら、業界特有の経費や減価償却の扱いに詳しく安心です。話しやすさやレスポンスの速さも大切なポイントです。無料相談を利用して、相性や説明のわかりやすさを確認するのもおすすめです。納得して任せられる税理士を選ぶことで、経営の不安を大きく減らせます。

コミュニケーションで失敗しないコツ

税理士と上手に付き合うには、こちらから情報を隠さず正確に伝えることが大切です。売上や経費のデータを整理して渡すことで、税理士も正確な申告やアドバイスができます。分からないことがあれば遠慮せず質問し、理解できるまで説明を求めましょう。また、相談内容をメモにまとめておくと話がスムーズになります。良いコミュニケーションを心がけることで、税理士を単なる外注先ではなく信頼できるパートナーにすることができます。

会計・税務を経営に活かすための実践アドバイス

資金繰りを安定させる方法

接骨院の経営では、日々の利益を出すこと以上に資金繰りを安定させることが重要です。売上が入るタイミングと支払いのタイミングを正確に把握し、無理のない支出計画を立てましょう。毎月の固定費や仕入れ費用をリスト化しておくことで、いつどれだけ現金が必要かが見えます。予想外の出費にも対応できるよう、手元資金に余裕を持たせておくことが安心経営の第一歩です。会計データを使って資金の流れを見える化することで、慌てずに対応できる力がつきます。

節税対策の基本

接骨院経営でも、適切な節税対策は欠かせません。ただし、節税はルールを守った上で行うことが大前提です。経費を正しく計上し、無駄な税負担を減らすことが基本です。また、青色申告を活用すると特別控除を受けられるなど、申告方法によっても節税効果が変わります。将来の設備投資を計画的に行い、減価償却を上手に活用するのもポイントです。税理士と相談しながら、自分の院に合った方法を選ぶことが成功のコツです。

年間スケジュールを作る重要性

会計や税務の業務は年に一度の確定申告だけではありません。月ごとの記帳、四半期ごとの経営チェック、年末調整など、やるべきことは意外と多いです。年間スケジュールを立てておくことで、後回しによるトラブルを防げます。例えば、月末には売上と経費をまとめ、税理士との打ち合わせを定期的に入れるなど、習慣化することがポイントです。忙しい院経営の中でも、計画的に進めることで負担を減らし、経営の見通しをしっかり立てられるようになります。

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